2012年04月11日

社員が旅行に行ってる16日間、良く考えた。

本当に長い16日間だったけど、
めちゃめちゃ色々と考えられた。

帰ってきて、二人で今後の会社の方向性について
話し合って、もっとも良いやり方が見つかった。

嬉しい限りだ。
今の方向性としては、
職人.comとは別に輸入品の通販サイトをまず
オープンして、そこからどういうものが
実際に売れるのかというリサーチをかねて
のちに出す自社ブランドに備えていくというもの。

そして職人.comからも輸入品からも
取引先は見つかるだろうし、
何といっても勘が掴めるということだろうな。

もちろん海外からの仕入れなんて
やったことないし、笑うしかないわけだが。

でも、方向性として、一日一ドル以下で暮らしている
子供たちをたくさん見てきた身としては
彼らを救えない事業など意味を感じないわけだ。

だから、今の事業からどのように交差していくのかを
社員が旅行に行ってる2週間の間
頭が割れそうになりながらも考え続けた。

うちのおかんにもよく相談したな。
本当にナイスコンサルタント。ソフトバンク万歳。
おかげで親との距離が近くなりました。
家族全員ソフトバンクなので本当に助かります。
iPhoneをジョブズに提案したのも孫さんだという話だし
本当に素晴らしいなと思います。

いやーでも良かった良かった。
こういう方向性が見つかって。

スローガンとしては、現代のボディショップになろうということ。
ボディショップはロレアルに売却されたので、
創業者の生きていたときの生々しいDNAとはやはり違う。

今のほうがスタイリッシュで本当に素晴らしい企業だと思うけど、
同じ創業者だからかやっぱりかつてのほうをひいき目に見てしまう。
僕が一番憧れている店はシンガポールのデパートで見た
ボディショップの店。もう20年も前の話。焼きついている。

でも企業は人が動かすものなので、
創業者が描いた夢が実現された形が会社なわけだ。
なので、創業者がなくなれば、どんな会社でも影響はあるだろうな。
誰も代わりなんていない。人間なんて完全なコピーができるわけがない。

だから一日1ドル以下で生きている人たちが
一人でも多く、一日2ドルで生活できるように
仕事を作っていくことを目標にしていきたい。
2ドルになるだけで、夜お腹がすかない人生になるそうなので。

だから世界中で、たくさんの商品を販売したい。
大きくすることに何の迷いもない。

そして、日本の職人プロダクトも
高品質な海外生産品と同じ土俵に並べたときに、
太刀打ちできるものしか生き残れないようにしたい。

日本にもどんどん店舗を出して、
古臭い伝統工芸を一回破壊するぐらい影響力を持ちたい。
そして、安くて高品質でデザインが素晴らしい職人プロダクトを
自社生産していって、日本でもどんどん販売したい。

そしたら、高くて過剰品質な職人プロダクトは
方向修正を迫られる。

そうやれば、もちろん完全になくなる伝統工芸も出るだろうが
終わりは新しい始まり。そこから同じく徹底的にコスト削減した
世界に通じる品質・デザイン・価格のものが生まれるはず。

そうやって、新しいイノベーションの波を起こしていけたら、
世界にたくさんの素晴らしい職人ブランドが進出していける。

日本にとってもよし、先進国にとってもよし、
途上国にとってもよし、そして何より自分にとって
満足できる道を見つけた。

てことで、この方向でやっていこうっと。
sakuraishinya at 23:29



プロフィール

2004年から日本製工芸品オンラインストアの職人.comを運営しています。これまで134カ国・地域を旅しました(旅行記はこちら)。
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