2019年12月19日

少々バカでないと成功しないという意見の合理的な理由がよく分かった。

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最近色々と新規事業を模索したが、勝算がないことが分かった。
ユニクロが価格破壊から始めたように、
アパレルぐらい市場規模がでかければどんな切り口でも攻められるが、
工芸品のマーケットだとそれなりの利益率を確保しないとまず成り立たないし、
安くしたところで売れないのが違うところだ。

あとはびっくりするほど多くの方が工芸品に親しまれていない。
もちろん15年もこの業界にどういうわけか足を踏み入れた僕でも
まだまだ知らないことだらけ。
魅力を知らないものもたくさんある。
知らなければ欲しいと思わないのが人間だ。

一度恐る恐る使ってみると、
今まで使っていたものは何だったのというほど感動的なものばかり。
その勇気ある第一歩を引き出すのが大変だ。

作り手、買い手をつなぐ伝え手としての役割を徹底したい。
それが誰からも最も求められていること。
成功の秘訣は新規事業への誘惑を断ち切ることという言葉もある。
何でもかんでもやれる気がするが、
今ある事業ですらいつ賢い意欲的な挑戦者にかっさらわれるか分からない。
その挑戦者を退けて、同じ分野で挑戦しようと思われないほど突き抜けることが必要だ。

今、実は凄く楽しい。
この方向でやれば売上が上がるというものを見つけた。
ここにひたすら投資していく。

タイトルの少々バカでないと成功しないというのは一つの側面から見た理由だと気付いた。
実際のところ、明らかに賢い方が成功しているケースのほうが多いだろう。

僕も少々バカだが、新規事業が全くうまくいかない。
でも結果としてそれが良かったと思う。一つのことに集中できた。
与えられたものに感謝してそれを伸ばそうと思えた。
謙虚になれてコミュニケーションが昔よりも円滑になった。

そしてまだまだ途上だが、職人.comを55万人にフォローされる8言語のプラットフォームに、
皆さんのご協力のもと成長させることができた。
中途半端に器用だったら、手を出したどれもが中途半端に成立していただろう。
一つに集中せざるを得ない体制になり、ある時点から一点集中で成長させられた。
これからもっと色んな方に職人.comを知ってもらうための広報活動に力を入れたい。

というわけで年末年始の中東の計画を練りつつ最後の締めくくりをしよう。
sakuraishinya at 09:53



プロフィール

2004年から日本製工芸品オンラインストアの職人.comを運営しています。これまで134カ国・地域を旅しました(旅行記はこちら)。
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