2024年11月13日

シラフで実に快適な日々。

あまり酒の文句は書きたくはないが、付き合い方を間違えると大火傷するね。なぜ突然夫婦揃って断酒したか。体と精神に不調を来すようになったから。社会勉強ということもあり、さまざまな酒を研究と称して買って飲んでみた。その中にわりと中毒性の高いものが混じっていたということだ。二日酔いになってしまったり悪酔いする酒には、アルコールが作られる際にできる副産物が混じっているという。そんな意図しないものを体に取り込んでいる時点で気持ち悪い。

ちなみにまだ多くの人が誤解していたりメディアでも普通に書かれているが、「酒は百薬の長」という言葉は今から2000年前に中国の「新」王朝を建国した王莽が民衆から酒税を取るために作った宣伝文句で、医学的根拠は何一つない。未だに通用しているのは、いかにこの言葉が酒飲みにとっても販売者にとっても都合の良いものかを証明している。それを素知らぬ振りか本当に知らないのか、メディアもさも常識かのように書くので、誤解する人が増えるというもの。

では酒は全く飲まないほうが良いのか?間違いなくそうとも言えるだろう。我々はどうするか。アイルランドのゴールウェイでアイリッシュビールを飲んだおかげで仲良くなり、その日に付き合ったのだが、十二分に納税もしたし、そろそろ次のステージへ行っても面白い。とにかく今毎日が快適なのだから、わざわざ不快な状態にもっていく理由はない。常日頃から飲んでいなければ、飲みたいとも思わないのだ。こういう面では、よくいわれていることだが誤解を恐れずに言うと、酒は合法的なドラッグだ。

アメリカでメキシコ製の安いブレンデッドドラッグが大流行し、街なかでゾンビだらけになっている動画が多数上がっているが、酒を飲まない人から見たら、まぁ我々も似たようなものだろう。何を突然笑い出したり、喚き出したり、泣き出したり、喧嘩したり。ヤクでもやってんのかと。ゾンビにはなりたくないと思ったし、正しい知識を身に付けて生きていきたいと思った。

もちろんすべての酒が駄目とは思わない。ヨーロッパの修道院で何百年も作られてきた栄養価の高い飲むパンを否定したくはない。なぜか全く悪酔いしないギネスもしかり。ビール純粋令に則ったエビスやびっくりドンキーで飲める小樽ビールもいいかもしれない。それらは今後もたまに機会飲酒していきたいと思う。が、手元にある酒は、果たしてそれに準ずるものなのかを判断して、自分が酒を選んでいるのか、酒ならどれでもいいと思っているのかを考えたい。後者であれば、すぐにでも1週間断酒してアルコールを体内から完全に抜こう。
sakuraishinya at 10:05



プロフィール

2004年から日本製工芸品オンラインストアの職人.comを運営しています。これまで134カ国・地域を旅しました(旅行記はこちら)。
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