2015年11月
2015年11月10日
やっぱりやみくもに大きくすることを目指すよりもシンプルを維持することが大事だと思う。


シンプルでないと価値観が明確に出せないから。
やはりこのままの体制でもっと大きくしていこう。
理想はここ京都から日本を中心に世界中に発送し、
同時にショールームも併設することか。
なぜシンプルが良いかと思ったかというと、
世の中にでかい会社は掃いて捨てるほどあるが、
皆さんの記憶に残る会社というのは
やはりあれこれ色々やっている会社ではなく
一つの明確な方向性を持って何かをやっている会社だと思う。
たとえばアップル、パタゴニア、ボディショップ。
印象に残るということは何かしらの影響を与えている。
それが良いことであれば良いということ。
パタゴニアはアウトドアメーカーとしては400億でそれほど大きいわけではないが、
たとえば1000倍以上でかいウォルマートとどちらが知名度があり、
愛されているかを考えたら良い勝負なのではないかと思ってしまう。
職人.comが日本を始め世界中の人々に、
それぞれの地域が培ってきた技術や文化にチャンスがあることを伝えられたら、
それが我々の成功だ。
今ならネットを使ったほうが効率が良いのでネットを駆使する。
今はまだネットだけでは弱いかも知れないが、
きっと将来ネットだけでももっともっと印象に残る店作りができるはず。
なぜそこの可能性をもっと追求しようとしなかった。
てことで、これからも
この場所でインターネットを通じて
世界中に発信していこう。
それが職人.comの役割だ。
sakuraishinya at 23:37
2015年11月09日
最近あっという間に





人生が過ぎていくがあまり悲観はしていない。
前ほど何かを遺さなければと焦ることはなくなった。
おそらく今の仕事を一生懸命やれば
きっと悔いのない人生があると思えたからだろう。
それにはたくさんの挑戦が必要だった。
でもやって後悔したことなどない。
やらなかったことがもしあるとすればそれは悩ましいトピックではあるが、
全てができるわけでもない。
そんなことができるわけがない。
誰もがもがき苦しみ、これで良いのかと心のどこかで葛藤を抱えながら生きていく。
でもそれで良いんだと思う。
一人ではスティーブジョブズにはなれない。
何百万とそれを支える人が必要だった。
思えばこの小さな会社を初めてはや12年が経とうとしている。
自分を振り返るとよく分かる。
思ったとおりにはうまく行かないのが人生だと。
こんな12年を過ごす人もいれば、
ホリエモンのように会社を始めてわずか10年で大成功と逮捕を経験する人もいる。
何が幸せかは分からない。
僕の中でも常に揺れ動くものがある。
あの幼少の頃シンガポールで見た
ボディショップのような理念的な店を作って世界に良い影響をもたらすものを遺すんだという自分と、
心地良い素晴らしい日本家屋で心ゆくまで庭を見ながらのんびりしたいという自分と。
以前に本で取材されたときに、
僕の章の題に「いつも迷いながら」と
付けていただいたが、まさにそのとおりの人生をあれから五年近く送っている。
きっと人間はそう変わらない。
でも今の自分も嫌いではない。
自分の器ってどのぐらいなんだろう。
祖父や父は20億以上の会社の器だが、
自分はそれになれるだろうか。
それともそんな20世紀型の事業拡大はしないとニヒルな笑いを浮かべるだろうか。
どっちだ自分?
毎日選択を迫られているのが人生だ。
sakuraishinya at 23:12